こんにちは、サンです。先日、娘とショッピングに行き、アクセサリーを見ていると、店員の方に、近年、真珠が取れないため、高くなっているということを耳にしました。なぜ、取れないのか気になったので調べてみました。

　真珠は真珠のもとになる核をアコヤガイの母貝の体内に入れて行います。すると、核の周りに真珠層と呼ばれる膜ができて、最終的に真珠になります。しかし、２０１９年以降３年連続で、アコヤガイの稚貝が大量死しています。稚貝が死んでしまうということは、翌年、母貝になる貝が大幅に減ってしまい、真珠が取れなくなってしまうのです。

　なぜ、大量死してしまったのでしょうか？原因は「ビルナウィルス科の新種のウィルス」が原因だそうです。このウィルスに感染すると、身が委縮する症状が出て、ほとんど死んでしまいます。原因がウィルスであれば、人間のようにワクチンを打てば良いのではないかと思ったのですが、貝は抗体が作れないためワクチンは効かないそうです。

　では、感染を広げないために、どのような対処法がとられているのでしょうか？それは、「貝と養殖場所の移動」です。健康な貝をウィルスの検出されていない海域に、養殖場所を移動させています。養殖場所の移動はコストがかかるうえ、生産者の手間になり負担となっています。早くウィルスの感染が終わり、通常通りになることを願います。