アクアリウム講座 第9回 有機物分解菌
こんにちは!
前回、硝化菌について書きました。
特徴の中に硝化菌自体は
ろ材にくっつけないと書きましたが、
実際は時間の経過と共にろ材に定着します。
そこには有機物分解菌が作用しています。
今回のテーマは
有機物分解菌です
魚のフンや食べ残したエサなどの有機物を
分解している菌達のことを
総称して、BOD酸化細菌、
有機物分解菌と呼んでいます。
我々が良く知っている
納豆菌、乳酸菌、大腸菌、カビ、酵母など、
おっと、忘れちゃいけない!
SUPER BICOM 21PD も (笑)
この世に存在する菌のほとんどが
このグループに属しています。
硝化菌が植物に近いのに対して、
この有機物を分解する菌達は、
無機物だけでは生きていけないので
動物に近い存在ですね。
※無機物、有機物はググってくださいね!
この菌達がエサとなるものを分解し、
体内に取り込む際にカスである
アンモニアがでてしまいます。
水槽での、もう1つのアンモニアの
出所となります。
この菌のアクアリウムでの役割について
書いていこうと思います。
フン等を分解し、増殖する際に、
ネバネバ、ヌルヌルした
バイオフィルム(生物膜)を
作り出します。
何だか難しそうな言葉ですが、
実は身近なところで体感してるんですよ~
お風呂や台所の流しがヌルヌルになりますね!
そう、これは有機物分解菌達が繁殖し、
バイオフィルムを作ってるからなんですよ~
ヌルヌルしないように銅製のネットや銀イオンを
使うのは、菌が湧かないようにしているんです。
アクアリウムだと、水槽の壁面や外部フィルターの
ホースの中のヌルヌルがバイオフィルムです。
このヌルヌルしたバイオフィルムがろ材の表面を
覆うようになると、接着剤代わりとなって
硝化菌がろ材に定着しできるようになります。
流しとかお風呂場などでは厄介者の扱いを
されちゃうのに、アクアリウム、特にろ過槽で
重宝されちゃうなんて面白くないですか!!
更に、この菌達が水槽で関わってくるところが
もう1つあります。
水槽の白濁り です。
白濁りについては次回書きます!
それでは!